Caline CP-207 プチ改造編 その1
前回購入したCaline CP-207の中華部品を交換しました。
中華コンデンサも当然性能向上しているとは思うんですけど、どうも昔の液漏れとか破裂の印象が拭えなくて精神衛生上良くないです。
親の夫婦喧嘩の前で食う飯は不味いみたいなもんで、自分の中での納得とかメンタル面って結構五感に影響するんですよね。
部品交換
電解コンデンサーを外して交換していきます。
ちなみにコンデンサー固有の音質とかは気にしない派ですので悪しからず。
この部分はレギュレータ間に収まるサイズが8mm径以下なのですが、レギュレータの熱のことを考えると実質6.3mm径が限界でした。
DIGIKEYの在庫で6.3mm径、220μF以上、入力電圧16V以上の条件で一番容量が大きいのがなぜかアルミ電解ではなくChinsanのポリマーでした。
調べてみると日本企業と技術提携している台湾企業のようです。Eliteシリーズという電解コンデンサーは見たことありますね。DIGIKEYにリストアップされているくらいなので信用して使ってみました。
ちなみに日本製コンデンサはラジアルリードのアルミ電解から手を引き始めているようで、ほぼ海外生産となっています。
DIGIKEYの在庫で6.3mm径、100μF以上、電圧22V以上を満たすのがこれだけでした。耐圧に余裕が無いですが仕方ない。18V使わないので交換しなくても良かったんですが。
ついでに三端子レギュレータもコピー品から本家のL7809ABVに交換。
LEDの交換
青くていかにも中華製品といった感じ。
白色LEDに交換します。
分かりにくいですが白色になって目立たなくなりました。抵抗の調整はせず。
9V 500mAポートの熱対策
レギュレータをコピー品?OEM?から本家の物に交換しましたが、放熱板が薄くなってしまいました。
16Vを9Vに変換しているのもあり、300mAの負荷をかけただけでかなり発熱します。
しばらくエフェクターを繋いで様子を見ていたんですが、発熱の保護が働いてしまいます。
500mAポートはLT3045モジュールを組み込んでみる予定なので、とりあえず簡易的な対策をすることにします。
適当な鉄板を切って七支刀みたいなヒートシンクを作りました。隙間が少なくて使えそうな市販のTO220用ヒートシンクがなかなかないんですよね。ボディに接触させる訳でもないので放熱板に直接はんだ付けしました。
動作上限温度の125度を超えるレギュレータ温度が80度台まで下がったので良しとします。隣接するコンデンサの温度も50度台なので大丈夫でしょう。
レギュレータ放熱板とアルミ製ボディ蓋の隙間が約2mmなので、サーマルパッド経由で放熱してもいいかもしれません。
電源に変化はあるか?
精神衛生上の問題で高信頼部品に交換していきましたが、電源自体に変化があるのかオシロスコープで見てみます。
垂直20mVのハンディオシロしかないので見づらいのはご容赦ください。
20mV 2msでの測定
期待してなかったんですが良くなってるように見えませんか?
20mV 50nsでの測定
ここのスパイクの変化はよく分かりませんでした。
LT3045モジュールを組み込む予定
基板右上の部品が実装されていない部分はUSB電源出力の回路です。このモデルはUSBなしですが基板は使い回しのためスペースが余っています。
次回はここに低ノイズ化のためのLT3045モジュールを組み込む予定です。
感想
ここまで楽しく改造させてもらいました!元が低価格なので臆せず実行できたのもあります。
勘違いして欲しくないのですが、改造前でもちゃんといい音で動作します。今回の改造で明確に差がわかるのはヒートシンク増設で温度低下による安定性向上とLEDの色だけです。
どちらかと言うとDIY自体が楽しいのでやってる側面が大きいですし、エレキギターなんでノイズがあってなんぼみたいに考えてます。
それでも、部品の信頼性とか、楽しんだ過程とかでメンタル面がポジティブになれば、弾いてる音もポジティブに聞こえてくるので不思議なものですねー