エフェクターのパワーサプライこれでいいじゃん Caline CP-207

お小遣いゲーミング部のエフェクターもデジタルの波に飲まれました。

アンプシミュレータ&キャビネットIRローダーのBOSS IR-2が発売され、それを機に色々比較した結果BOSS IR-200を導入する事になって、アナログとデジタルが混在することになりました。

これまでモニタースピーカーやヘッドホンに真空管プリアンプとOne ControlのAIAB Sonic Blue Twangerを繋いで誤魔化してきたんですよね。

デジタルとアナログが混在することになったといっても、そもそもエフェクターの数が少ないのでACアダプターを分けて使えば問題ないのですが、安くて良さげなアイソレート電源があったので改造前提で購入してみることにしました。

Caline CP-207

さすがにStrymonのZumaとかOjaiは高すぎて手が出ませんでした。お金をかける所が無くなった時に検討します…

1万円くらいでこんなのや

こんなの

も売ってるんですが、中身は中国のVitoos製で、それだったら中国メーカーのでいいやってなっちゃいましたね。

それで海外のサイトや動画で内部の基板を見て選んだのが、Caline CP-207

似たような型番がたくさんありますが、こちらのCP-207は10系統接続出来てグラウンドまでしっかり絶縁されているフルアイソレートのパワーサプライです。

Amazonのブラックフライデーセールでなんと5359円

デザインがちょっと独特ですが、最悪剥がします。

Calineとは?

中国のシリコンバレー、深セン市を拠点とする会社です。

日本のメーカー含め有名メーカーの電源は、ほとんどが中国のVitoos製です。そのVitoosについでCalineやJOYOといったメーカーが存在しています。アンプシミュレータ IRローダーで有名なNUXもそうですね。

開封

ハロウィンぽいコンパクトな箱がきました。

付属品は18V 1.5AのACアダプターとDCケーブル

本体。タバコ2箱より少し小さいくらいです。

ストレート – L字のDCケーブル10本、極性反転用のアダプター、ミニプラグみたいな形状のアダプター

本当にアイソレートされているか?

テスターで調べてみます。

まずは電源ON

コネクタを刺すと通電する仕組みになっています。安全性〇

通電しているポートは青く光ります。眩しくなくて〇

電源OFFの状態で測定

センターマイナスなのでDCコネクタにぶっ刺して測定します。100mAと500mAのポートにケーブルが繋がっているのが見えると思います。抵抗値は無限大を示しているので絶縁できていますね

電源ONの状態で測定

ポートが光っているので通電が確認できます。こちらも抵抗値は無限大を示しているので絶縁できていますね

電圧を測定

100mAポートのコネクタを測定しました。ほぼ9Vです。

最近流行りの高圧ではありませんが、0.4Vごときで音が劇的に変わるとは思えないので問題ないですね。三端子レギュレータのGNDにダイオードを繋げば多少持ち上がるかもしれません。

100mAポートのマイナスと500mAポートのプラスで電圧を測定できるでしょうか?

結果は0V

ポート間がしっかりアイソレートされています。

分解

保証を捨てて分解していきます。

ネジ4本で開きます。

基板 表

2層基板にトランス3個、各ポート分の三端子レギュレータと平滑コンデンサが見えます。

見たことも聞いたこともないメーカーの25V220μFと50V100μFが見えます。値段を考えるとしょうがないです。というか日本メーカーが販売している電源も大体中国製の電解コンデンサがついてますから。

これは後日交換しましょう。

三端子レギュレータに挟まれる形でアルミ電解コンデンサがあるので、使用ポートをひとつ飛ばしに使えば熱による劣化が抑えられて寿命が伸びるかな?

L7809CVの三端子レギュレータです。STmicroのコピー品?少しロゴが違っていて、本家のものより放熱部分が厚くなっています。オシロスコープで見た波形自体は本家と変わりませんでした。一応後日交換してみます。18V出力に使われている部品は本家のL7818CVでした。

高価ですが、78xx型のLT3045変換基盤があるので、一部実装してオシロスコープで測定を予定しています。

トランスはCaline CP-206の物と同じ特注品のようです。

基板 裏

チップ部品が並んでいます。ハンダもちゃんとしています。

3,300円もするOne ControlのACアダプターを殻割りした時はイモハンダが見えて肩を落としましたからね。

XLSEMIのDCDCコンバータ

左が500mAポート、右が100mAポートです。

三端子レギュレータの入力側に220μFのアルミ電解コンデンサ、出力側にMLCCを2個並列、各ポートの電流制限はリセッタブルヒューズによるものみたいです。

LEDの下には穴が空いていて、表面のDCジャックポートを光らせます。

弱点

三端子レギュレータ L7809CVへのVinが16VでVoutが9Vと差が結構あります。7Vドロップした分は全て熱に変換されます。

三端子レギュレータにヒートシンクが付いていないため、100mAポートは良いとして、500mAポートになると放熱が不安。

実際300mAの負荷をかけてみると100度を超えましたし、電解コンデンサーが隣接しているので劣化が心配です。

500mAまで負荷をかけた場合に安定動作するかも正直不安です。

ただし国内メーカーのほとんどの製品でも同様にヒートシンク無しの設計なので、製品の差を比べるのであれば違いはありません。

まとめ

セールで5,000円台、10ポート、フルアイソレート、作りも悪くなく良いと思います。

ただし500mA使用する機器の接続にはやや不安あり。冷却を気する程度の要対策となる気がします。

同じような値段のCP-206は、フルアイソレートで12ポートの製品です。アリエクで買えます。

当環境はそこまでエフェクターがないのでコンパクトなCP-207を選びました。

日本メーカーだと5ポートで1万円弱で、使われている部品も大差ない恐れがあります。

少なくともOne Controlのフルアイソレート電源は商品画像から中国製の電解コンデンサが確認できました。

電解コンデンサの耐久が不安ですが、故障しても即座にエフェクターを巻き込んで壊れるような箇所ではないので、とりあえず安くフルアイソレートのパワーサプライが欲しいならアリだと思います。

簡単な電子工作ができる方であれば改造ベースにちょうどいいかもしれません。勿論改造は自己責任でお願いします。

デザインは…ボードの裏に隠します。

Caline CP-207 プチ改造編 その1